ACT.03

高まるEC需要  環境への思いやりを忘れずに

2020年にレジ袋の有料化が一般的になり3年が経過しました。

この政策の背景には地球環境保護の一環としてプラスチック廃棄物を削減するという目的があります。

特に海に捨てられたプラスチックによる海洋汚染、海の生態系にも悪影響を及ぼす「海洋プラスチック汚染」は深刻な問題となっています。

もちろんレジ袋だけではありません。それ以外にもプラスチック素材の袋はたくさんの場所で使われています。

そんななか、わたしたちの会社にも何かできることはないだろうか。

そこで着目したのが、自社ECサイトから商品を配送するための宅配袋でした。

 

自社ECの宅配袋をエコ素材へ

タカヤ商事株式会社の自社ECサイト「DENIM LIFE」は、2022年度におよそ9,200個の商品を発送しました。

コロナ禍においてECサイトの需要は高まりを見せ、2020年度比で164%増、2021年度比で127%と増加を続けています。

ECサイトからの商品購入はコロナ後も定着し、今後も宅配袋の需要は高まっていくと予想されます。

しかし残念ながら、これまでわたしたちが商品配送に使用していた宅配袋はエコ認定されていないものでした。

「宅配袋を環境に配慮したエコ素材へ」わたしたちの会社にもできることが見つかりました。

デザインのリニューアル

ビビットながらも落ち着いたブラウン基調のストライプ柄と店名を強調したデザインに変更し、一目で「DENIM LIFE」から届いた商品だと分かりやすくなりました。

袋のサイズをひとまわり大きくし、ワイド系の商品やアウターなどの重衣料にも対応できるように改良しています。

エコマークは袋のマチの部分に控えめに配置し、環境への思いやりをさりげなくアピールしています。

素材への展望

新しく採用した宅配袋は、再生原料を30%使用して製造されています。

リサイクル素材を使うことにより、石油資源の節約とCO2の排出削減が期待できます。

しかし、素材を変更したとはいえプラスチック素材自体をやめたわけではありません。

今回の変更はまだまだ第一歩に過ぎず、最終的にはすべての宅配袋を「100%紙素材の全天候型宅配袋」に切り替えたいと考えています。

環境への負荷を限りなくゼロに近づけるため2025年度の実現を目指しています。

2023年10月よりエコ素材を使用した新しい宅配袋の使用を開始しました。

宅配袋をエコ素材へ切り替えるというとても小さな変更点ですが、わたしたちはこれをお客様との共感の機会と捉えています。

わたしたちの商品を購入していただいた全てのお客様に「環境への思いやり」という輪っかが広がっていくことを期待しています。